東南アジア経由で北欧に海外移住したらスペイン語にハマりました。

東南アジア4年・北欧に6年住む純正日本人の理系研究者が書く海外移住・語学(主にスペイン語)・海外での仕事についてのこと

italkiでスペイン語レッスンを受けみた感想

前々から気になっていたitalkiというオンラインの語学授業を先月から受け始めました。

まだ3回ほどですが、個人的には今後も続けていきたいと思うほど非常に塩梅がよろしいので今回は授業を受けてみた感想についてまとめてみます。

www.italki.com

特に注目したい点は

です。

簡単に受講できる

italkiの使い方は非常に簡単で、アカウント作成後まず自分で学びたい言語の講師を検索して、その講師の日程が空いているところに自分の授業を予約するという流れになります。

需要のより高い言語(英語・中国語・スペイン語など)になると全世界で数1,000人の講師が登録しているので、自分にあった講師を見つけるのはそんなに難しいことではないかと思います。

料金はばらつきがありますが、大体一コマ60分でプロの講師になればなるほど料金は高くなりますが60分で1,000円前後の講師が多い印象です(統計を取ったわけではないので、いろいろ探してみてください)。

気になる講師が見つかったら、いきなり本授業に進む前に半額のお試しレッスン(30分)というのもあるので、そちらを使ってみて決めてみるのもアリでしょう。

支払い方法はいろいろありますが、基本的にitalkiクレジットを購入して、そこから授業を予約するたびに支払うという形なので、無駄に支払うことはありません。

また、各講師の自己紹介ビデオが閲覧できるので、自分の耳にあった発音をしてくれる講師を選んだ方がいいかと思います。

授業はitalki内のビデオ通話プラットホーム上で簡単に受けることができ、推奨しているブラウザがあると思いますが、Google Chomeで問題なく作動します。

たまに調子が悪い時があるようですが、その時はSkypeなどに切り替るなど、非常に柔軟に

60分間、しっかり会話できる

講師との個人授業なので、日本人が外国語に対して不得意としている話す・聴くの練習が60分間誰にも邪魔されずにすることが可能です。

1対多数の授業の場合だとどうしても自分の話す機会が減ったり、自分より理解度の高い人を見て無意味に落ち込んでしまったり、尻込みして言いたいことが言えないそんなもどかしい感情に苛まれてしまうこともあるかと思います。

そういった心配事がないので、ひたすら自分の言語力向上のために60分間を使うことができます。

授業をどのような形で進めていくかは講師と話し合いながら決めていくこともできるので、(まだ3回しかしていませんが)飽きることなく続けていくことができると思います。

僕の場合はとにかく会話と耳を鍛えたかったので、毎回講師にニュースや記事のテキストを送ってもらって、それについての個人の感想や考えについて議論していくという形をとっています。

もちろん、わからないことや質問なども授業中に聞いています。

 

まとめ

というわけで、italkiを始めてみた所感について簡単に説明しました。

繰り返しになりますが簡単に始めることができますし、気になるお値段も言語力向上のためと思えば某家具屋よりもお値段以上だと思います。

気になっている方はまず試してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

スペイン語とポルトガルが似て非なる3つの点

前回の記事を真っ向から否定するような題名ですが、スペイン語ポルトガル語、似ていると思わせておいて、そうでもなかったりするのも事実です。

今回は特にスペイン語を学んだ後にポルトガル語を学ぶ場合の注意点についてポルトガル語の入り口に立っただけですが、まとめてみたいと思います。

 

それは

です。

 

ポルトガル語の母音はかなり多い

日本人にとってスペイン語がとっつきやすい理由の一つとして、スペイン語の母音は日本語とほとんど同じア・イ・ウ・エ・オで切り抜けられるところです。

しかし似ているからと言って踏ん反り返った態度でポルトガル語の学習に臨んでしまうと即座に鼻っ柱をへし折られてしまいます。

ポルトガル語にはスペイン語のような5母音に加え(これを開口母音と言います)、閉口母音鼻母音の2種類の母音が存在します。

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端的に説明すると、閉口母音はあまり口を開けずにと発音するのに対し、鼻母音は鼻と口の両方から空気を出すように発音すると言う瞬時に酸欠になってしまいそうな母音です。

実際どんな音なのかはここでは割愛というかまだ自分でもできていないので省略しますが、スペイン語や開口母音に比べるとはっきりとしない音ということだけでも覚えて帰ってください。

なので個人的には最初フランス語のように聞こえました。

 

子音の発音

母音に加え、子音も発音が違ってきます。

例えばスペイン語のgは特定の母音(i/e)と組み合わさるとそれぞれヒ・ヘの音になりますが、ポルトガル語ではジ・ジェの音になります。

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その他と言いますと

cha/i/u/e/oはスペイン語ではを基準とした音ですが、ポルトガル語ではを基準とした音になります。

また、語尾のsはスペイン語ではに対して、ポルトガル語ではシュの音になるなど、スペイン語を知っているが故にポルトガル語では誤って発音してしまうことがあるように思います。

 

再帰代名詞

スペイン語は英語に比べると再帰代名詞を頻繁に使う印象があります。

まず最初に覚えるスペイン語として

(yo) Me llamo 〜がありますが、これは私の名前は〜ですという意味です。

llamoはllamar(...を〜と呼ぶ、電話をかける)という動詞の1人称単数の形で、Meが私をという意味の再帰代名詞(英語のmyself)です。

なので直訳すると私は私を〜と呼ぶ、つまり私の名前は〜ですという意味になります。

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スペイン語では基本的に再帰代名詞は動詞の前に置くのが通常ですが(もちろん例外もありますがそれは次回以降に)、ポルトガル語ではこうなります。

(Eu) chamo-me 〜

スペイン語と同様、chamoはchamar(...を〜と呼ぶ、電話をかける)という動詞の1人称単数の形で、meが私をという意味の再帰代名詞ですが、注目すべきは動詞と再帰代名詞がハイフンでつながっているということです。

スペイン語でも動詞と再帰・目的格代名詞がくっつくことはありますが、このような平叙文でくっつくことはありませんし、つなぐ際もハイフンは使いません。

この点もスペイン語を知ってからポルトガル語を学ぶ際に気を付けたい点ですね。

 

まとめ

いかがでしょうか。

スペイン語ポルトガル語は非常によく似た言語ですが、似ているが故に間違えてしまいそうな点も多くあります。

個人的にはスペイン語を知っていれば読み書きに関してはポルトガル語に苦戦することはなさそうですが、やはり音は別物なので話す・聞くための学習は甘くみない方が良いですね。

 

スペイン語とポルトガル語が似ている3つの点

過去の記事にもちょっと書いてありますが、スペイン語を習得すると他のラテン系の言語の習得がしやすくなるというのは、なんとなくそうかなと思う人も多いかと思います。

しかし言うだけではなく、実際にやってみて検証してみないことにはトンデモ論で視聴者を唖然とさせる無責任な場末の評論家に過ぎないので、ポルトガル語の学習を最近はじめました。

そこで、購入した参考書を読んでみた感想ですが、スペイン語をやっていればポルトガル語の習得はかなり円滑にいくと断言できます。

その理由とは

です。

www.hakusuisha.co.jp

 

共通の単語が多い

同じ言語を根っこに持つスペイン語ポルトガル語なので、共通した単語、いわゆる同根語(cognado)が多いというのは当たり前と言われてしまえばそれまでです。

例えるなら三河弁と名古屋弁くらいの違いしかない感覚です。

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aeropuerto(E) = aeroporto(P) = 空港

andar (E) = andar (P) = 歩く

libre (E) = livre (P) = 自由な

poder (E) = poder (P) = 〜できる

などなど、1週間飲まず食わずで数え上げても足りないくらい同根語があります。

全く同じではなくてもbがvに変わっていたりだとか、単語によってはその程度の差異しかないのでどちらかの言語を学んでおくともう片方の言語が習得しやすいのは言うまでもないですね。

動詞の活用がほぼ同じ形

ポルトガル語にもスペイン語と同様、動詞の活用があります。

スペイン語の動詞はある1つの時制もしくは法(直説法現在、接続法過去など)において、6種類(1/2/3人称単複数)の活用があり、英語に比べてスペイン語の難しい点の一つです。

この厄介な点はポルトガル語にもありますが、スペイン語で活用に慣れておけば、動詞の活用に恐れおののいていた昔の自分が懐かしくなるくらいにポルトガル語の動詞活用は気にならなくなります。

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なぜならポルトガル語の動詞の活用はスペイン語の活用変化とほぼ同じでなおかつ2人称複数と3人称複数の活用の型が同じなので、スペイン語より覚える活用が少なくてすむからです。

 

2種類の過去形

2種類の過去形もスペイン語を学ぶ上で厄介な文法のひとつです。

それは点過去と線過去

これと同様の過去形がポルトガル語にもあり、それは過去と半過去と呼ばれているそうです。

スペイン語の点過去がポルトガル語の過去で、線過去が半過去に対応しています

なぜそれぞれ違った呼び方なのかはおそらくスペイン語ポルトガル語を最初に日本に導入した翻訳者の気まぐれだったのかもしれません。

名称は違いますが、使い方はほとんど同じで、しかもそれぞれの動詞の活用もほぼ同じ形なので、2つの過去などという平行世界のような話はどちらの言語を学んでいれば恐れる必要は全くありません。

 

まとめ

いかがでしょうか。

まだまだポルトガル語は始めたばかりなので大した考察ではありませんが、逆に言えばそんな月日の浅い中でもこれだけの共通点を見つけられると言うことはそれだけスペイン語ポルトガル語がよく似た言語だと言うことに他なりません。

 次回はスペイン語ポルトガル語の違いで注意しておくべきことについて書いてみようかと思います。