東南アジア経由で北欧に海外移住したらスペイン語にハマりました。

東南アジア4年・北欧に6年住む純正日本人の理系研究者が書く海外移住・語学(主にスペイン語)・海外での仕事についてのこと

スペイン語とポルトガル語が似ている3つの点

過去の記事にもちょっと書いてありますが、スペイン語を習得すると他のラテン系の言語の習得がしやすくなるというのは、なんとなくそうかなと思う人も多いかと思います。

しかし言うだけではなく、実際にやってみて検証してみないことにはトンデモ論で視聴者を唖然とさせる無責任な場末の評論家に過ぎないので、ポルトガル語の学習を最近はじめました。

そこで、購入した参考書を読んでみた感想ですが、スペイン語をやっていればポルトガル語の習得はかなり円滑にいくと断言できます。

その理由とは

です。

www.hakusuisha.co.jp

 

共通の単語が多い

同じ言語を根っこに持つスペイン語ポルトガル語なので、共通した単語、いわゆる同根語(cognado)が多いというのは当たり前と言われてしまえばそれまでです。

例えるなら三河弁と名古屋弁くらいの違いしかない感覚です。

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aeropuerto(E) = aeroporto(P) = 空港

andar (E) = andar (P) = 歩く

libre (E) = livre (P) = 自由な

poder (E) = poder (P) = 〜できる

などなど、1週間飲まず食わずで数え上げても足りないくらい同根語があります。

全く同じではなくてもbがvに変わっていたりだとか、単語によってはその程度の差異しかないのでどちらかの言語を学んでおくともう片方の言語が習得しやすいのは言うまでもないですね。

動詞の活用がほぼ同じ形

ポルトガル語にもスペイン語と同様、動詞の活用があります。

スペイン語の動詞はある1つの時制もしくは法(直説法現在、接続法過去など)において、6種類(1/2/3人称単複数)の活用があり、英語に比べてスペイン語の難しい点の一つです。

この厄介な点はポルトガル語にもありますが、スペイン語で活用に慣れておけば、動詞の活用に恐れおののいていた昔の自分が懐かしくなるくらいにポルトガル語の動詞活用は気にならなくなります。

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なぜならポルトガル語の動詞の活用はスペイン語の活用変化とほぼ同じでなおかつ2人称複数と3人称複数の活用の型が同じなので、スペイン語より覚える活用が少なくてすむからです。

 

2種類の過去形

2種類の過去形もスペイン語を学ぶ上で厄介な文法のひとつです。

それは点過去と線過去

これと同様の過去形がポルトガル語にもあり、それは過去と半過去と呼ばれているそうです。

スペイン語の点過去がポルトガル語の過去で、線過去が半過去に対応しています

なぜそれぞれ違った呼び方なのかはおそらくスペイン語ポルトガル語を最初に日本に導入した翻訳者の気まぐれだったのかもしれません。

名称は違いますが、使い方はほとんど同じで、しかもそれぞれの動詞の活用もほぼ同じ形なので、2つの過去などという平行世界のような話はどちらの言語を学んでいれば恐れる必要は全くありません。

 

まとめ

いかがでしょうか。

まだまだポルトガル語は始めたばかりなので大した考察ではありませんが、逆に言えばそんな月日の浅い中でもこれだけの共通点を見つけられると言うことはそれだけスペイン語ポルトガル語がよく似た言語だと言うことに他なりません。

 次回はスペイン語ポルトガル語の違いで注意しておくべきことについて書いてみようかと思います。