東南アジア経由で北欧に海外移住したらスペイン語にハマりました。

東南アジア4年・北欧に6年住む純正日本人の理系研究者が書く海外移住・語学(主にスペイン語)・海外での仕事についてのこと

スペイン語・不規則な動詞活用にみる3規則〜直説法現在〜

スペイン語文法で厄介な項目のひとつといえば、やはり英語にはない動詞の多様な活用だと思います。

活用には規則がありますが、どの世界にも規則から外れる無法者がいるようにスペイン語動詞の活用にも規則に従わない動詞が多々あります。

ただ不規則でありながらそこにはある程度の規則があるので、今回は代表的なものを紹介したいと思います。

時制によって不規則変化の規則も変わってくるので今回は直説法現在の

についてまとめてみます。

 

〜go/〜oyに変化する1人称単数

不規則動詞の中でも特に1人称単数だけが不規則な変化する動詞が多いです。

中でも日常的に頻発するような動詞はほぼ不規則変化すると身構えておいて損はありません。

規則変化では1人称単数は-ar /-er /-irの語尾をoに変えますが、oではなく-go / -oyに変化させる動詞は非常によく見ます

例を挙げるなら

tener => tengo (持つ)

venir => vengo(来る)

dir => digo(言う)

salir => salgo (行く、去る)

oir => oigo (聞く)

caer => caigo(落ちる)

dar => doy(与える)

ser => soy(〜である)

estar => estoy(〜である)

ir => voy(行く)

 

と言った具合にものの見事にこの単語を使わずに人生を過ごすには無理なくらい頻発する動詞です。

 

〜zcoに変化する1人称単数

続いても1人称単数のみの場合ですが、語尾がzcoに変化する動詞が多々あります。

見分け方としては動詞の最後が〜cir/〜cerで終わる動詞はこの不規則変化をする可能性がかなり高いです。

具体例ではconocer(コノセール/知る・知り合いである)と、なかなかこれも頻発動詞で、conocoと活用させたいところですが、conozco(コノコ)と活用します。

なぜこのような変化をするかと言うと一説にはcer/cirはいわゆるサ行の音であることに対し、規則変化させてしまうと、最後の音がカ行(co=コ)になってしまうので、できるだけサ行の音を残すためにzを入れるようになったそうです。

 

語中のo=>ue / i =>ieの変化

3つ目の例は語尾ではなく、語中の単母音が母音が二重母音になる形です。

現段階でわかっている見分け方は語尾(-ar/-er/-ir)の直前の母音がoの場合はueに、eの場合はieに不規則変化すると言うことです。

しかもこれは1人称複数・2人称複数以外の場合に一様に不規則変化する場合が多いです。

例を挙げてみると、

poder(〜できる)  convertir(変わる、〜になる)

1単 puedo   convierto

2単 puedes conviertes

3単 puede convierte

1複 podemos convertimos

2複 podeís convertís

3複pueden  convierten

と、1・2人称複数以外は語尾の直前の母音が二重母音になります。

全ての動詞を確認したわけではないので、確証はありませんがこう言った不規則変化をする可能性が高いと言えます。

ちなみにですが、ポルトガル語では不規則変化で中の母音が二重母音になる場合はあまり見かけないように思います。

 

まとめ

いかがでしょうか。

今回は動詞の非規則変化についてまとめてみました。

不規則と言ってもその変化には規則性があるので毎度覚える必要はなく、ある程度学習をすすめて行けば自然に推測することができるようになると思います。

今回は直説法の現在形のみですが、過去形や他の時制にも不規則変化の活用が存在するので今後紹介して行きたいと思います。