シンガポールへの移住を躊躇してしまう理由3選
前回の記事ではシンガポールを移住先としておすすめする理由について書きましたが、どの国にも良い点もあれば我々からしたら好ましくない点も当然ながらあります。
今回はシンガポールをもし移住先に考えているとしたら、頭の隅にひっそり入れておいていただきたいことについて書きたいと思います。
個人の感想や感じたことも入っていますがそれは
です。
家賃が高すぎる
シンガポールはまだまだ発展する余地のある国で税金が安いということもあって海外からの投資家・富裕層の移住先としても人気です。
ですので、新しいコンドミニアムやマンションなどが雨後の筍のごとく新設されては新設されるのを繰り返しています。
投資用のそういった不動産を購入する富裕層もたくさんいるので必然的に家賃も高くなってしまいます。
日本企業の駐在員としてシンガポールに滞在する場合にはほとんどの場合、勤めている企業から家賃補助などが支給されると思うので問題はありません。
一方で現地採用・裸一貫で挑戦しようしている場合にはおそらく1ヶ月の給料ではコンドミニアムなどを1部屋借りてしまうと、草木が生えないほど手元に何も残らないかもしれません。
なので必然とコンドミニアムや公共住宅(HDB)を何人かでシェアする必要があります。
幸いこのような共同生活はシンガポールでは一般的なので、結婚式のプランほどこだわりすぎなければ簡単に見つかります(http://www.singaweb.net/bbs/frame.html)。
ただ共同生活も慣れないうちはなかなか難しい点もありますので、耐えなくてはいけない場面もあると思います。
社会保障が手薄
前項でも言ったようにシンガポールでは日本に比べると所得税が低くなっています。
このリンク先の情報によると最大でも22%しか課税の対象になりません。
これが富裕層や投資家がシンガポールにこぞって移住する理由ですね。
もちろん庶民にもその恩恵はあるのですが、政府の税収が低い分社会保障はほとんどなく、全て自己責任と考えておいた方が良いです。
日本のような国民皆保険を夢見ようものなら一瞬で叩き起こされます。
なので自分で保険会社の保険を購入する必要があります。
場合によっては企業が購入していて、社員の保険に充てているところもあると思うので現地採用で就職を考えている場合にはその点はしっかりと確認しておきましょう(僕の場合は勤務先の大学が被雇用者ために購入している保険に加入していました)。
日本人が多い
いやいやいやいや、これは良いことなんじゃないの?と思われた方もいらっしゃるかと思います。
確かに日本人がいれば色々と情報も手に入るし、何かと助かることも多いです。
特に初めて異国に移住した時に日本人が多いと、やはり自分の中で甘えが生じてしまい日本人とばかりつるんでしまうことになりかねません。
それではあまり海外移住した意味がないように思えます。
同じような現地採用同士ならまだ良いかもしれませんが、シンガポールには日本人駐在員も多く住んでいます。
もし自分だけが現地採用で他の日本人が全員駐在員の場合、自分の生活と彼らの生活の差に愕然としてしまうこともあります。
もちろん環境や通ってきた道・考え方が違うので比べること自体が全くもって無意味なのですが、なかなか人はわかっていても聖人君子になることができないので心のどこかで比べてしまうこともあるかと思います。
また、中にはちょっと日本の生活が合わなくて海外移住を考えている人もいるかもしれません。
そういう方にはシンガポールは外国にしては日本人の密度が高いということだけでも覚えておいてもらうと選択の際の手助けになるかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
断っておきますがシンガポールは本当に住みやすい国です。
ただ手放しに褒め称えられるわけではないので特に家賃のことや社会保障・何のために日本を出るのかを考えた場合、これらのことを考えておいていただくと移住してから「話が違うやないか」ということにはならないと思います。