スペイン語特有の発音
前回はスペイン語に特有な文法について書いたので今回は特有の発音について書いてみたいと思います。
基本的にスペイン語の発音はローマ字読みでいいので、英語に比べると我々日本人には発音しやすい言語だと思いますが、以下のアルファベットについては注意が必要です
これらの音は英語やローマ字読みとは違ってくるので、慣れておかないといけません。
では、これらの発音についてなんとか文字で説明してみたいと思います。
頭文字のRとRR(エレ)
この音こそスペイン語がスペイン語たる由縁であると言っては過言かもしれませんが、それでも非常に特徴的な音です。
いわゆる巻き舌で「ラ・リ・ル・レ・ロ」と発音します。
僕自身もまだまだ練習中なので完璧にはできませんが、普段巻き舌で捲し立てることに慣れていない人は何度も繰り返し練習するしかないようです。
発音の仕方としては舌先を口の天井に軽く触れて、そこに空気を通して舌を震わせる感じです。
発音の例はこのリンクを参照してみてください。
おそらくこのferrocarril(フェロカリール: 鉄道)の音が正確に発音できるようになれば、巻き舌は最早恐るるに足りません。
J (ホタ)とG (ヘ)
音自体は全く難しくありません。ただ英語やローマ字読みと違うので注意が必要です。
Jは基本的に「ハ行」の音になります。
例を挙げると、Japón(ハポン: 日本)、Jesus(へスース: イエス・キリスト)、julio(フリオ: 7月)などです。
なぜGをここに入れたかというとGも「ハ行」の音になる時があるからです。
ただ組み合わせる母音によって違ってきます。
gente(ヘンテ: 人々)、gigante(ヒガンテ: 巨大な)
gustar(グスタール: 〜が好き)、ganar(ガナール: 勝つ、稼ぐ)、gordo(ゴルド: 太った、厚い)、grande(グランデ: 大きい)
このように母音がe/iの時はハ行、それ以外はガ行になります。
覚えるのが面倒くさく感じてしまうかもしれませんが意外とこれ、すぐに慣れます。
何気にgiganteには2通りのgの音があるのがちょっとやらしいですね。
まぁ慣れてしまえば「で?」って感じなると思います。
Z (セタ)
英語と違って濁りません。なので「サ行」の音ですが、スペインと中南米ではちょっと違います。
中南米ではいわゆる日本語のサ行で構いませんが、スペインでは英語の"th"の音、そうです、中学の英語の授業でちゃんと発音しようとしたら周りからクスクス笑われそうな舌を軽く前歯で挟んで発音する「サ」の音です。
このリンクで中南米とスペインでの発音の違いが確認できます。
H(エチェ)
最後にHですが、いわゆる黙字、発音しません。
なのでhospital(オスピタル: 病院)、hombre(オンブレ: 男性)、hacer(アセール: する、作る)など母音のみの音となります。
ただ他の子音(知りうる限り、c)とくっついた時は
chico(チコ: 少年、小さい)、noche(ノチェ)、chocolate(チョコラテ: チョコレート)というように「チャ・チ・チュ・チェ・チョ」という音になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はスペイン語特有の音についてまとめてみました。
そこまで難易度は高くないですが、英語に慣れていると始めは戸惑うかもしれません。
それでも実際に発音してみたり、いろいろ聞いてみたりしているうちに不思議なもので慣れてきます。
このあたりの音を正確に発音できるとよりスペイン語らしく聞こえると思うので、それを目指してちょっと意識してみてください。