学ぶ上でのスペイン語と英語の比較3項目
どちらの言語もまだまだ母国語のように操ることはできませんが(と言うかこれからもそれは無理でしょう)、今回は2つの言語を習得する上ので比較を行ってみたいと思います。
どちらが言語的に優れているとかではなく、あくまでも類似点や相違点などについて検証していきます。
比べる点は
の3項目です。
単なるど素人によるくるぶし丈の浅い考察ですが、お付き合いください。
文法
まずは言語を学ぶ上で避けることのできない文法について。
細かいところはそれぞれ異なりますが、非常に大まかに言って両語の文法は似ていると思います。
基本的に主語・述語・目的語(補語)と言う文型は両者に共通しています。
別の記事でも紹介しましたが、この語順はスペイン語ではそこまで堅く決められたものではなく、主語が最後に来たりなど英語に比べて柔軟なところがスペイン語文法の特徴の1つです。
大まかに似ていると言いましたが、異なる点も多々あります。
それを全て書くともう1つ別のブログを立ち上げる必要があるので、ここでは1点だけ。
英語では形容詞が名詞を修飾する時、基本的に「形容詞+名詞」の語順ですが、スペイン語だと語順が逆になります。
英語に慣れていると最初はこの語順に戸惑うことがあると思います。
ただ何事にも例外があり、スペイン語でも形容詞+名詞の語順を用いる時もあります。
例えば"おはよう"の意味のBuenos díasは英語と同じ語順です。
スペイン語特有の文法については今後別の記事でもう少し詳しく書いていこうと思います。
同根語
日常会話ではまず聞く・発することのない言葉ですが、平たく言うと複数の言語で根っこ(起源)が同じ単語と言う意味です。
この点も別記事で触れましたが、英語ももとを辿ればラテン語に起源を持っています。
スペイン語に至ってはラテン語の生まれ変わりのようなものなのでこの2つの言語に同根語が多々あるのは当たり前と言えば当たり前ですね。
同根語は基本的に見た目が似ていて、意味も同じです。
例えば、informationとinformación。
似ているレベルを通り越して、ちょっとしたスペルミス程度の違いしかないですよね。
ただ気をつけなければならないのは同根語と思わせておいて、意味が全く違うものもたくさんあります。
英語に精通している人ほど、間違った同根語を拾ってしまう可能性が高いと思います。
1つ例を上げてみましょう。
英語でembarrassedは"恥ずかしい"とか"バツが悪い"など気持ちを表す形容詞です。
スペイン語にも非常によく似た"embarazada"と言う単語がありますが、気をつけてください、意味は"妊娠している"と言う意味なんです。
何か失敗して恥ずかしい時に「Estoy embarazada!」と言ってしまうと、唐突すぎる告白に周りはどう対処していいのか分かりません。
スペイン語で恥ずかしいと言う意味の単語は"avergonzado"です。
似ているどころか、全くの他人と言って差し支えないでしょう。
このような思わせぶりな非同根語がスペイン語と英語の間には非常に多くありますので、推測だけで終わらせないよう念のため確認しましょう。
ちなみに同根語自体は英語・スペイン語でそれぞれcognate / cognadoと言います。
これは紛れもなく同根語ですね。
国による違い
英語圏でも例えば英国・米国(更にはカナダ・オーストラリア・アイルランドなど)の間で発音や語彙が異なったりするのに対し、スペイン語圏でも国によって違いがあります。
英語はなんとなく英米の違いは分かりますが、現時点で僕の能力ではスペイン語の発音の違いから国を当てるのはほぼ不可能です。
スペイン語話者に言わせると明確な違いがあるそうですが、残念ながら僕はまだそこまで達していません。
今わかっている聞き分ける方法の1つとして、2重Lまたはyの発音があります。
yo/lloをスペインでは基本的「ジョ」と濁ります。
中南米では多くの国が「ヨ」、またはlloだけ「リョ」と発音します(ジョと発音する国もあり)。
南米アルゼンチンでは「ショ」の発音になります。
(細かいところは間違っているかもしれません。分かり次第、更新いたします)
また、語彙も国によって違いがたくさんあります。
このチャンネルではそんな語彙の違いを楽しい雰囲気で話し合っています。
"Diferencias del ESPAÑOL. ¿Cómo se dice en cada país?"
https://www.youtube.com/watch?v=iBo1tShF8-s
こう言った違いを知っていくのも言語を学ぶ上で楽しいことの1つかもしれませんね。
まとめ
いかがでしょうか。
今回はスペイン語と英語の違いや似ている点について文法・同根語・国による違いについてまとめてみました。
こういった相互比較をすることでそれぞれの言語の理解がより深まることもあるかと思います。
今回挙げたのは僕個人の見方ですので、是非皆さんも色々な観点から相互比較してみると思いも寄らないことが発見できるかもしれません。