僕が患った海外経験者に特有の中二病
今回は自戒の意味をこめて過去に自分が発症した海外経験者特有の中二病について書いてみたいと思います。
海外経験・移住は数ある選択肢の中の一つでしかないので決してそれが優劣を決めるようなものでは全くありません。
にもかかわらず、根拠のない優越感に浸ってしまい、中二病を発症してしまいました。
特に海外在住期間が浅かった時ほど、重症でした。
どんな症状かというと
の3つが僕が発症した症例です。
それでは詳しい症状を診ていきましょう。
日本は暮らしにくいぜ症候群
もう青過ぎますよね。
田舎の中学生が夏休みにちょっと都会へ遊びに行って、帰ってきたら自分が住む田舎を「マジ、田舎何にもねぇなっ!」と、突然見下すそれに似ています。
とにかく日本での生活や人間関係などについて文句をばらまき始めます。
海外に出るまで手足がふやけるほどそれに浸かっていたにもかかわらず、「日本は人が多過ぎる・他人に対して冷たい・電線が多くて景観が汚い」など、それはもう日本のどこかで誰かが箸を転がしただけでケチをつけそうな勢いです。
心の中で思う分にはまだいいかもしれません。
救いようがないのはそれを帰国の際に友人や知り合いと会う時や街を歩いてる時に言ってしまうことです。
本人は俺は人と違うぜと周りに吹聴したいんでしょうけど、この症状の罹患率はかなり高いと思っています(客観的な根拠は示せませんが)。
つまり、誰もが罹る麻疹のようなものなので、これに罹った人は典型的な日本人ということになります。
海外に住むことは言うほど特別なことではないと自覚することで予防できます。
もし発症してしまった場合は、数年住んでみて移住した国の良い面・不便な面がわかるようになれば完治が見込めます。
日本人の英語に対して上から目線症候群
これも実に痛々しい症状です、端から見て。
シンガポール渡航後、確かに日々英語で仕事はしていましたが、最初の頃は相手の言っている事が聞き取れなかったり、自分の言いたいことが明確に言えず、意思疎通がうまくいかない時もしばしばありました。
30年近く日本語で生活していたわけですから、多少準備したとはいえ、それをいきなり英語に変えて、万事がうまくいくわけはありません。
にもかかわらず、帰国した時に「日本の英語教育は全然だめ」とか「日本人、英語出来なさ過ぎ」など、ハンコを押したような批判をし始めます。
正直、海外にちょっと住んだだけでは英語が母国語のように話せるわけでもないし、ましてや発音だって単語1つで日本語訛りだとバレるレベルです。
荒療治ですが、一度自分の英語を録音して聞いてみるといいでしょう。
初めて自分の声をテープに録音して聞いた時とは比べ物にならないほどの大きな穴を掘って入ることになると思います。
その後は他人は気にせず謙虚に自分の英語の改善に努めることができます。
日本の芸能人知らんわぁ症候群
ここまでいくと末期症状です。
「へぇ〜日本では今そんな人が流行ってんだぁ」とか、一体僕は何をアピールしたかったんでしょうか。
頭どころか心でもわかりません。
これを言ってしまう人ほど、おそらく海外にいても日本のテレビやら芸能情報に目を通している可能性が高いです。
ちょうど中間テスト前に「俺、全然勉強してねぇわぁ〜」と謎の告白をする中学生そのものです。
いや、これはもし点数が悪かった時の予防線に使えるだけいいかもしれません、ダっサいですけど。
日本の芸能人を知らないとのたまうことで一体何から身を守ろうと言うのでしょうか。
今の時代どこからでも情報は簡単に手に入るわけですから、悟りを開いたりチベットで解脱しない限りは俗世間の波をかいくぐることは不可能です。
現時点ではこれというすぐに効く治療法は僕の中ではわかりません。
時間が解決するを待てば、そのうち興味が薄れてくることもあるのでそれに期待しましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
反省の意味を込めて海外経験すると罹りやすい中二病についてまとめてみました。
書いていて改めて本当にあの頃の自分はどうしようもなかったなと。
もう一度言いますが、海外経験・移住自体はそんなに大したことでありません。
これらのことを思う分には構わないかもしれませんが、やっぱり言ってしまうのが本当に格好悪いですし、なんかこう、品がないですよね。
もっと大切なのは海外で何をするかなので、それに集中できればこれらの症状から身を守ることができると思います。